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非正規雇用なので収入が安定せず、奨学金の返済が滞ってしまいそうです。親族が保証人になっているので、債務整理をしたら親族に請求がいってしまうのか心配です。(埼玉県在住、30代女性)
奨学金を債務整理の対象とした場合は、保証人に対して請求がなされてしまいます。保証人に対する請求を避けるためには、まずは奨学金自体の救済制度を利用できないか検討するとよいでしょう。奨学金自体の救済制度では解決できない場合は債務整理を検討することになります。ただし、奨学金を債務整理の対象にした場合、保証人に対して請求がなされますので、事前に保証人に相談することが望ましいでしょう。
1. まずは奨学金自体の救済制度の利用を検討する
たとえば、日本学生支援機構では、本人に返済が難しくなる事情が発生した場合に、月々の返還額を2分の1、3分の1、4分の1または3分の2に少なくする「減額返還」や返還期限を先延ばしにしてもらう「返済期限猶予」といった制度があります。
条件等の詳細は日本学生支援機構のウェブサイトを確認してみてください。その他の奨学金についても救済制度が用意されていることが多いので、パンフレットやウェブサイトなどを確認してみましょう。
2. 救済制度では解決できない場合は債務整理を検討する
奨学金以外にも借金があるなど奨学金自体の救済制度だけでは解決できない場合は、債務整理を検討することになります。債務整理の種類は下記のとおりです。
任意整理:お金を貸した側と直接交渉し、今後の借金返済にかかる利息をカットしてもらいつつ、3年から5年程度の長期の分割払いで返済する手続き
個人再生:裁判所に申し立てて借金を減額してもらう手続き
自己破産:裁判所に申し立てて借金の返済義務を免除してもらう手続き
ただし、奨学金を対象にした債務整理をした場合、保証人に対して請求がなされてしまいます。個人再生や自己破産の場合、すべての借金が対象となるため、奨学金を対象外とすることはできません。これらの手続きをする場合は、事前に保証人に相談することが望ましいでしょう。
他方、任意整理は対象とする借金を選ぶことができますので、奨学金を対象外とすることが可能です。奨学金以外の借金を任意整理し、奨学金の返還は救済制度を利用するなどして解決を図ることも考えられます。
3. 奨学金の返済が苦しい場合は、弁護士や司法書士へ早期に相談を
奨学金には親族が保証人になっているなど特有の問題があるため、債務整理にあたっては保証人との関係をどうするかといった配慮が必要になります。
悩みを一人で抱え込まず、できるだけ早く借金問題に精通した弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。専門家に相談すれば、債務整理をすることのメリットやデメリット、どの債務整理を選択すべきかなどについて、具体的なアドバイスがもらえます。的確なサポートを受けることで、解決への道筋が見つかるでしょう。
(記事は2026年7月1日時点の情報に基づいています。質問は実際の相談内容をもとに再構成しています)
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