毎月7万円の返済が苦しい...。任意整理をしたら借金はどのくらい減る?【借金お悩み相談室】

更新日: / 公開日:
弁護士が借金のお悩みにお答えします
弁護士の勝本広太さんが借金問題や債務整理にまつわる様々なお悩みにお答えします。今回の相談者は、毎月7万円の返済が苦しく、任意整理を検討しています。

目 次

1. 任意整理ってどんな手続き?

2. 任意整理のデメリットとは? デメリットを理解したうえでの選択を

3. 最近は将来利息のカットに応じない債権者が増えている?

4. 任意整理をするなら信頼できる専門家への相談が大切
今すぐ電話できる!無料相談OK事務所も!

朝日新聞社運営「債務整理のとびら」で

債務整理に強い弁護士・司法書士を探す

朝日新聞社運営 「債務整理のとびら」

債務整理に強い
弁護士・司法書士を探す

消費者金融3社から合計200万円の借金があり、毎月7万円の返済をしています。利息だけでもかなりの負担で生活が苦しいです。任意整理をしたら、借金はどのくらい減りますか?(群馬県在住、40代男性)

ご相談者のケースで任意整理が成功した場合、月々の返済が1万5000円〜3万5000円程度減らせるうえ、将来利息(今後の借金返済にかかる利息)がカットされることで返済総額も少なくなります

ただし、消費者金融などの債権者(お金を貸した側)とどのような条件で合意ができるかは取引状況や債権者の姿勢などによって変わります。また、任意整理にはデメリットもありますので、まずは弁護士や司法書士に相談してみてください。

1. 任意整理ってどんな手続き?

任意整理とは、貸金業者などの債権者と直接交渉し、将来利息をカットしてもらいつつ、3年から5年程度の長期の分割払いを認めてもらうことで、借金の負担軽減をめざす手続きです。

任意整理のイメージ図。将来利息をカットしてもらうことで、返済負担を軽減できる
任意整理のイメージ図。将来利息をカットしてもらうことで、返済負担を軽減できる

毎月7万円を返済しているご相談者のケースでは、任意整理をすると、月々3万3000円(5年で完済の場合)から5万5000円(3年で完済の場合)程度を返済して、合計200万円の借金の完済をめざす内容で消費者金融と交渉することになるでしょう。

ただし、あくまでも交渉であり、どのような条件で合意ができるかは取引状況や債権者の姿勢などによって変わります。特に最近は債権者の姿勢が強硬な傾向にあるため、注意が必要です。

2. 任意整理のデメリットとは? デメリットを理解したうえでの選択を

上記のとおり、任意整理には将来利息のカットや長期の分割払いといったメリットがある一方で、いくつかデメリットもあります。たとえば、任意整理をすると、信用情報機関に「事故情報」として登録されます。俗に「ブラックリスト入り」と言われるもので、その悪影響の一例は下記のとおりです。

  • クレジットカードが作れない、使えなくなる

  • スマートフォンの端末を分割購入できない

  • 住宅ローンや自動車ローンの審査に通らない

このようなデメリットも理解したうえで、任意整理手続きを進めるようにしましょう。

3. 最近は将来利息のカットに応じない債権者が増えている?

将来利息のカットは任意整理の大きなメリットですが、最近はこれに応じてくれない債権者が増えています。短期間での返済でないと将来利息をカットしない、取引期間が短いから将来利息をカットしないなど、理由はさまざまです。

将来利息をカットできないと借金の負担を減らすのが難しいため、大きな負担軽減が見込める個人再生や自己破産といった手続きが適切というケースもあります。任意整理で進めるべきかどうかは弁護士や司法書士と相談して慎重に考えるようにしましょう。

4. 任意整理をするなら信頼できる専門家への相談が大切

任意整理で交渉を有利に進めるためには、弁護士や司法書士に依頼しましょう。司法書士は債権者1社あたり140万円までの任意整理に対応できます。一方、弁護士には金額の制限がなく、すべての任意整理に対応可能です。

また、弁護士や司法書士にはそれぞれの得意分野があるため、できれば債務整理を得意とする専門家への依頼がおすすめです。その他、費用を明確に説明してくれるか、自宅や職場から通える距離に事務所があるか、自分の話をきちんと聞いてくれるかといった点にも着目し、信頼できる専門家に相談しましょう。

(記事は2025年9月1日時点の情報に基づいています。質問は実際の相談内容をもとに再構成しています)

今すぐ電話できる!無料相談OK事務所も!

朝日新聞社運営「債務整理のとびら」で

債務整理に強い弁護士・司法書士を探す

朝日新聞社運営 「債務整理のとびら」

債務整理に強い
弁護士・司法書士を探す

この記事を書いた人

勝本広太(弁護士)

勝本広太(弁護士)

川崎相続遺言法律事務所 弁護士
中央大学卒業。神奈川県弁護士会所属。登録番号53382。所属事務所では相続遺言問題に力を入れている一方、個人的には債務整理に力を入れている。任意整理や個人再生、自己破産などさまざまな相談に対応している。
勝本広太(弁護士)の記事を読む

弁護士・司法書士を探す

※「債務整理のとびら 弁護士・司法書士検索サービス」への掲載を希望される場合は こちら をご確認下さい
朝日新聞社が運営する「債務整理のとびら」は、借金問題の解決をサポートするポータルサイトです
「借金に悩むあなたへ 未来をひらく選択を」をコンセプトに、借金問題で悩む人の心を少しでも軽くしたい。そんな思いで弁護士・司法書士など借金問題や債務整理に取り組む専門家が集まりました。
債務整理に関する正確な情報と借金問題の解決・債務整理に取り組む弁護士を検索できるサービスで「債務整理のとびら」はあなたをサポートします。
借金の悩みをずっと一人で抱え続ける必要はありません。肩の荷を下ろして、新しい未来に向けて一歩踏み出してみませんか。
朝日新聞社運営の債務整理のとびらで借金問題・債務整理に強い弁護士・司法書士を今すぐ検索