借金の督促で精神的に限界。滞納し続けるとどうなる?【借金お悩み相談室】

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弁護士が借金のお悩みにお答えします
弁護士の勝本広太さんが借金問題や債務整理にまつわる様々なお悩みにお答えします。今回の相談者は、返済が厳しく銀行や消費者金融からの督促に苦しんでいます。

目 次

1. 督促が止まる「受任通知」とは?どんな効力がある?

2. 借金を滞納し続けるとどうなる?

3. 借金問題から解放されるには専門家への早めの相談が大切
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銀行や消費者金融から合計400万円の借金をしていますが、返済が滞り、督促の電話や通知で精神的に追い詰められています。一刻も早くこの状況から解放されたいです。このまま滞納し続けるとどうなるのでしょうか?(千葉県在住、30代男性)

借金を滞納し続けると、消費者金融などの債権者(お金を貸している側)に訴訟を起こされ、預貯金や給与などの差し押さえを受ける可能性があります。差し押さえを受けると、債務者(お金を借りている人)の財産が強制的に処分され、未払いの借金の返済に充てられます。

借金問題をあなた自身で解決することは難しい状況にありますので、いち早く弁護士や司法書士に債務整理の依頼をすることをおすすめします。債務整理は借金などの債務の負担を軽減したり免除したりする手続きで、主に任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。債務整理の依頼を受けた弁護士や司法書士は、銀行や消費者金融に「受任通知」という書面を送り、これによってあなたに対する督促の電話や通知はストップします。督促を受ける状況から解放され、精神的に楽になるでしょう。

1. 督促が止まる「受任通知」とは?どんな効力がある?

「受任通知」とは、債務整理の依頼を受けた弁護士や司法書士が、消費者金融や銀行などの債権者に対して「債務者の代理人として債務整理の手続きを進めること」を通知する書面です。

受任通知の法的効力を図解。受任通知を受け取ったあと貸金業者は、債務者本人に対して取り立て行為ができない
受任通知の法的効力を図解。受任通知を受け取ったあと貸金業者は、債務者本人に対して取り立て行為ができない

貸金業者や債権回収業者は、受任通知を受領した後は正当な理由なくして債務者に直接の連絡や取り立てをすることが法律上できなくなります。また、法律の規制を受けない債権者(銀行など)であっても、直接の連絡や取り立てを停止してくれることがほとんどです。

その結果、あなたは平穏な生活を取り戻すことができ、弁護士や司法書士と連携しながら借金問題の解決に集中できるようになります。

2. 借金を滞納し続けるとどうなる?

では、何もせずに借金の返済を滞納し続けるとどうなってしまうのでしょうか。

不利益はいろいろありますが、一つは裁判所に訴訟を提起され、財産の差し押さえを受ける可能性があることです。差し押さえとは、預貯金や給与などの財産を強制的に取り上げて処分し、借金などを回収する手続きです。

差し押さえにあたって事前の通知はありませんので、突然、口座の残高が減ったり、毎月もらえる給料が減ったりしてしまうことがあり得ます。差し押さえの対象となる財産は、預貯金や給料のほかに現金や持ち家、車などです。これらの財産を失うと生活が脅かされるおそれがありますので、借金問題は放置しないようにしましょう。特に訴訟が提起された場合には速やかに弁護士に相談してください。

3. 借金問題から解放されるには専門家への早めの相談が大切

債権者は借金の回収を簡単に諦めることはなく、滞納し続けていると訴訟を提起するケースもあります。借金問題を放置していると事態が悪化してしまうことが多いので、できる限り早めに弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。

弁護士や司法書士は収入や借入状況からあなたに合った債務整理の方法を判断し、手続きをサポートしてくれます。また、すでに差し押さえを受けている場合でも、専門家に相談すれば適切に対処してもらえる可能性があります

無料相談に応じている弁護士や司法書士は多いので、まずは無料相談を受けてみてください。

(記事は2025年8月1日時点の情報に基づいています。質問は実際の相談内容をもとに再構成しています)

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この記事を書いた人

勝本広太(弁護士)

勝本広太(弁護士)

川崎相続遺言法律事務所 弁護士
中央大学卒業。神奈川県弁護士会所属。登録番号53382。所属事務所では相続遺言問題に力を入れている一方、個人的には債務整理に力を入れている。任意整理や個人再生、自己破産などさまざまな相談に対応している。
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