目 次


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1. 債務整理を依頼する弁護士の選び方|チェックすべきポイント
債務整理を依頼する弁護士を選ぶ際には、以下のポイントに注目するとよいでしょう。
1-1. 債務整理の実績が豊富か
債務整理の経験が豊富な弁護士は、各手続きの特徴や注意点などを熟知しています。このような弁護士に依頼すれば、自分の状況に合った最適な債務整理の手続きを提案してもらえるでしょう。債務整理に関する実績は、弁護士事務所のウェブサイトで確認できます。
また、実際に相談した際に、具体的で充実したアドバイスをくれる弁護士であれば、債務整理の経験が豊富である可能性が高いと考えられます。複数の弁護士に相談してみて、受けたアドバイスを比較してみるのもよいでしょう。
1-2. 無料相談に対応しているか
債務整理については、多くの弁護士が無料相談を受け付けています。借金で経済的に苦しい状況であれば、無料相談に対応している弁護士に相談するとよいでしょう。初回のみならず、何度でも無料相談に対応している弁護士もいます。
無料相談を利用した後は、正式に依頼しなくても構いません。ただし、基本的には「初回30分のみ無料」など、時間制限を設けているケースが多いです。無料相談を有効活用するためにも、質問事項などは事前にまとめておくのが望ましいです。
1-3. 弁護士費用が明確か
弁護士に依頼する前に、費用面についても必ず確認しておきましょう。費用の内訳や追加費用が発生するケースなど、曖昧な部分は明確にしておくべきです。弁護士費用が不明確な場合は、依頼を避けた方がよいでしょう。
債務整理にかかる弁護士費用の目安は、以下のとおりです。実際の金額は、依頼先の弁護士によって異なります。
着手金 | 1社当たり数万円程度 |
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報酬金 | ①解決報酬金:1社当たり2万円以下 ※任意整理が成功した場合に発生 ※商工ローンは1社当たり5万円以下 ※借金を減額できた場合に発生
※過払い金を回収できた場合に発生 |
送金代行手数料 | 債権者1社当たり1000円 / 送金1回 ※実費別途 |
着手金 | 20万円~ |
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報酬金 | 減額分の10~16%程度 |
事業者の自己破産 | 100万円~ |
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事業者ではない | 40万円~ |
なお、弁護士費用が安いことはメリットと言えますが、それだけで依頼を決めるのはおすすめできません。実績や人柄、対応の丁寧さなどを総合的に考慮して、信頼できる弁護士に依頼しましょう。
1-4. 分割払いや後払いを認めてもらえるか
借金を抱えている状況では、弁護士費用をすぐに捻出するのが難しいかもしれません。その場合は、分割払いや後払いを認めてくれる弁護士を探しましょう。
弁護士が貸金業者などの債権者(お金を貸した側)に受任通知を送付すれば、取り立てや返済を止めることができます。その間にお金を貯めていけば、弁護士費用を準備できます。
1-5. 説明が丁寧で、親身になって話を聞いてくれるか
借金問題に関する不安を解消するためには、説明が丁寧で、親身になって話を聞いてくれる弁護士への依頼をおすすめします。無料相談の際に、弁護士の姿勢や、丁寧なアドバイスをくれるかどうかをチェックしましょう。
1-6. 債務整理のデメリットやリスクを説明してもらえるか
債務整理の依頼を勧めるばかりでなく、デメリットやリスクについても丁寧に説明してくれる弁護士は、本当に相談者のことを考えていて信頼できると思われます。生活にどのような影響が生じるのか、周りの人に迷惑がかからないかなど、心配なことがあれば遠慮なく弁護士に質問しましょう。
1-7. 自分の希望や家庭の事情を尊重してもらえるか
客観的な視点からのアドバイスは弁護士の重要な役割ですが、それだけでなく、相談者の希望や家庭の事情をできる限り尊重することも大切な責務です。自分の意見を押し付けるのではなく、相談者の話によく耳を傾け、希望を実現するための方法を真摯に考えてくれる弁護士に依頼しましょう。
1-8. スピード感のある対応をしてもらえるか
借金問題を迅速に解決するためには、スピード感のある対応をしてくれる弁護士への依頼が望ましいです。弁護士の対応スピードは、メールなどで質問をすればある程度分かります。
その日のうちか、遅くとも翌営業日までに返信が来れば、迅速な対応が期待できるでしょう。一方、何日も回答が来ない場合は、正式に依頼しても迅速な対応をしてもらえない可能性が高いと思われます。
1-9. 通いやすい場所に事務所があるか
弁護士会の内部規則に基づき、債務整理を弁護士に依頼する際には、一度は弁護士と対面する必要があります。原則として弁護士事務所へ行くことになるので、通いやすい場所の事務所を選ぶのが望ましいです。
近隣の弁護士に依頼すれば、打ち合わせが必要となった際にも、少ない負担で弁護士に会うことができます。
1-10. 法テラスを利用できるか
収入と資産が一定水準以下の人は、法テラスを通じて債務整理の相談や依頼ができます。法テラスは、市民と法律の専門家との距離を近づけるために設立された公的機関です。
法テラスを利用すると、1回当たり30分の無料相談を3回まで利用できます。また、弁護士費用を法テラスに立て替えてもらうことも可能です。弁護士費用の額が一般的な水準より安くなることも、法テラスを利用するメリットの一つです。
ただし、法テラスを通じて依頼できるのは、法テラスと契約している弁護士のみです。法テラスを利用したい場合は、契約弁護士を探して依頼しましょう。
1-11. ネットの口コミやレビューは参考程度に
インターネット上のウェブサイトやSNSには、弁護士事務所の口コミやレビューが投稿されていることがあります。しかし、口コミやレビューは投稿者の主観に過ぎず、自分の状況に当てはまるとも限りません。
債務整理を依頼する弁護士を選ぶ際には、口コミやレビューは参考程度にとどめ、実際に弁護士と会って信頼できるかどうかを見極めましょう。
2. 債務整理を依頼する弁護士の探し方は?
債務整理を依頼する弁護士の探し方としては、次のような方法が挙げられます。
2-1. インターネット検索を利用する
インターネット上で「債務整理 弁護士 地域名」などと検索すると、自分の住んでいる地域で債務整理を取り扱っている弁護士を探すことができます。事務所のウェブサイトで取扱業務や場所、費用などを確認して、自分に合っていそうな弁護士を見つけたら、事務所のウェブサイトから問い合わせてみましょう。
2-2. 債務整理のポータルサイトを活用する
債務整理に注力している弁護士をまとめたポータルサイトもあります。そのうちの一つ「債務整理のとびら」には、債務整理を取り扱っている弁護士が数多く掲載されています。
地域や相談内容、分割払いの可否などの細かい条件を設定して、自分に合った弁護士の絞り込みが可能です。こういったポータルサイトは、希望の条件に合った弁護士を一覧で比較できるため、弁護士を探す際には便利です。


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2-3. 弁護士会に紹介してもらう
各都道府県の弁護士会に相談すると、債務整理を取り扱っている弁護士を紹介してもらえることがあります。
また、弁護士会が設置している法律相談センターでは、借金問題に関する法律相談を受け付けています。ただし、法律相談センターの法律相談は有料の場合があるので、事前に確認しましょう。
2-4. 親族や知人に紹介してもらう
親族や知人に頼んで弁護士を紹介してもらうことも考えられます。あらかじめ弁護士の人柄などが分かることは安心材料となるでしょう。
ただし、紹介された弁護士が債務整理に詳しいとは限らないので、依頼するかどうかは実際に弁護士に会ってから判断しましょう。
2-5. 無料相談を利用して、複数の弁護士を比較する
信頼できる弁護士を見極めるには、複数の弁護士に無料相談して比較することをおすすめします。
実績・人柄・相性・費用などの観点から比較すれば、総合的に信頼できる弁護士を選びやすくなります。また、複数の弁護士の話を聞く中で、債務整理の大まかな方向性も見えてくるでしょう。
3. 債務整理を弁護士に依頼するまでの流れ
債務整理を弁護士に依頼する際の手続きの流れは、大まかに以下のとおりです。
3-1. 問い合わせ・相談日時の予約
まずは弁護士事務所に問い合わせて、相談日時の予約をとりましょう。
営業時間は原則として平日の日中から夕方ごろまでですが、夜間や土日祝日の相談に対応しているケースもあります。また、希望すればオンラインで相談できることもあります。
3-2. 法律相談
予約した日時に弁護士事務所へ行くか、またはオンラインで弁護士に相談をします。限られた相談時間を有効に活用するため、メモを用意するなどの事前準備を行いましょう。
法律相談では、債務整理手続きの種類や進め方、弁護士の対応内容、弁護士費用などについて聞いておきましょう。不安な部分や疑問点は遠慮せずに質問することが大切です。
3-3. 委任契約の締結・着手金の支払い
依頼を決意したら、弁護士と委任契約を締結します。また、委任契約までに一度は弁護士と会わなければなりません。オンライン相談で依頼を決めた場合は、委任契約の際に弁護士事務所へ行く必要があります。
委任契約の締結後、弁護士に着手金を支払います。着手金の分割払いや後払いを認めてもらった場合は、弁護士と取り決めたスケジュールに従って支払いを行います。
これで弁護士への依頼は完了です。その後は弁護士が、債権者に受任通知を送付するなどの具体的な対応を行います。
4. 債務整理について弁護士に相談する際のポイント
債務整理について弁護士に相談する際には、以下のポイントに気を付けましょう。
4-1. 借金・収入・財産に関する資料を持っていく
抱えている借金や、収入・財産に関する資料を持参すると、弁護士が事実関係を正確に把握しやすくなります。以下のような資料をできる限り持参しましょう。
借金の契約書
債権者から送られてきた請求書、督促状など
源泉徴収票、確定申告書の写し
預貯金通帳 など
4-2. 質問事項や希望することをまとめておく
限られた相談時間を有効に活用するためには、質問事項や希望する解決の内容などをメモにまとめておくのが効果的です。たとえば「借金があることを家族に知られたくない」「持ち家を残しながら債務整理したい」といった希望があれば、弁護士に伝えることで希望に沿った提案をしてくれるでしょう。
きちんと事前準備をしておけば、弁護士に聞きたいことを漏らさずスムーズに聞けます。
4-3. 嘘をついたり、財産を隠したりしない
弁護士に相談する際は、嘘をついてはいけません。借金の原因や財産の状況などについて嘘をつくと、弁護士は適切な対応ができず、債務整理が失敗してしまうおそれがあります。
また、弁護士の信頼を失って辞任されてしまうケースもあるので要注意です。弁護士に対しては嘘をつかず、借金に関する事実関係を正直に伝えましょう。
4-4. なるべく早い段階で相談する
借金の返済が苦しくなっているなら、早い段階で弁護士に相談することが大切です。対応が早ければ早いほど、解決策の選択肢が広がり、希望する結果を実現しやすくなります。
弁護士の無料相談は気軽に利用できるので、少しでも借金の返済が苦しいと感じているなら、速やかに弁護士へ相談してください。


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5. 債務整理を弁護士に相談・依頼するメリット
債務整理の手続きを自分で行うことも不可能ではありませんが、弁護士への依頼は次のようなメリットがあります。
5-1. 自分に合った債務整理の方法を提案してもらえる
債務整理の手続きには、主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類があります。
各手続きには、それぞれメリットとデメリットの両面があります。借金問題を根本的に解決するには、自分に合った適切な方法で債務整理を行うことが大切です。弁護士に相談すれば、総合的に考えてメリットの大きい債務整理の進め方を提案してもらえます。
5-2. 受任通知で債権者からの督促がストップする
債務整理の依頼を受けた弁護士は、債権者に「受任通知」を送ります。受任通知が債権者に届くと、自分に対する督促は止まり、窓口が弁護士に一本化されます。
債権者への対応に伴う労力やストレスが大幅に軽減される点は、弁護士に依頼するメリットの一つです。
5-3. 債権者との交渉や裁判所の手続きを代行してもらえる
弁護士に依頼すると、債務整理に必要な手続き全般を代行してもらえます。債権者との交渉や、裁判所での手続きを自力で行うのは大変ですが、弁護士に依頼していれば適切な対応ができるので安心です。
任意整理を自分で行う場合は、債権者が交渉に応じてくれないこともあります。弁護士に依頼することで、交渉に応じてもらいやすいほか、交渉を有利に進められます。また、自己破産や個人再生は多くの書類の収集や作成が必要で、裁判所との専門的なやりとりが必要なため、自分で行うのは現実的ではありません。弁護士に依頼したほうが確実ですし、手間もかからないでしょう。
6. 債務整理を依頼する弁護士の選び方に関してよくある質問
Q. 債務整理は弁護士と司法書士、どちらに依頼すべき?
弁護士と司法書士はいずれも債務整理を取り扱っていますが、対応できる業務の範囲に違いがあります。弁護士は債務整理全般を取り扱うことができます。
一方、司法書士は1社当たり140万円以下の任意整理と、個人再生・自己破産に関しては裁判所に提出する書類の作成のみ取り扱うことができます。基本的には、どんな業務にも対応できる弁護士に相談するのが安心です。
Q. 債務整理を依頼した後に、弁護士を変更できる?
依頼後に弁護士を変更することはできますが、支払った着手金は原則として返ってきません。また、着手金を分割払いや後払いとしている場合でも、正当な理由なく弁護士を解任すると、未払いの着手金を請求される可能性があるので注意してください。
7. まとめ 債務整理の実績が豊富で信頼できる弁護士を探そう
借金問題を解決するためには、信頼できる弁護士に依頼して債務整理を行いましょう。弁護士を選ぶ際には、実績・人柄・相性・費用などを総合的に考慮して、信頼できる弁護士を見極めることが大切です。
無料相談を利用して複数の弁護士を比較すると、信頼できる弁護士に出会える可能性が高まります。「債務整理のとびら」には、借金問題や債務整理の相談に対応している弁護士が多数掲載されています。多くの弁護士が無料相談を受け付けているので、ぜひ活用してみてください。
(記事は2025年8月1日時点の情報に基づいています)


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